意外に近場にもいいスポットがある。今回は嵐山の里山にある古民家へ訪問。夏の陽射しと裏腹に涼しく静かな時間を愉しめる場所だった。

嵐山小川ICから10分程度の里山にある吉田家住宅は、何と享保年間、吉宗の時代に作られた古民家。

やや高台に位置していて2階まである。豪農の屋敷という雰囲気だ。

中に入ると、スゥーッとヒンヤリした空気。外からの風が涼しく吹き抜ける。自然とともにある生活という気がした。

囲炉裏の火で焼き団子を作って食べる。

15分ほどかかるけれど溜まり醤油との相性がよく素朴な日本的な美味。昔の人達はお米と塩でいろんなものを作ったものだ。

ちなみに囲炉裏には常に火が入っている。これは薪の中に含まれる「酸」が煙と一緒に屋敷の中を循環し、虫を駆逐する役割を果たしているとおばさんが話してくれた。此の他にも茅葺き屋根の仕組み、柱の湿気をどうとるか、風の通り方、土間の役割等々・・沢山のことを教えてもらった。朝一でほかにお客もおらず、知り合いの田舎に帰ってきたような温かい気持ちになったのだった。

食事も出してくれる。おそばやおうどん、お団子、コーヒー、野菜の天ぷら等々、、我々はそばとうどんを頂いたが予想外の美味。コシが半端なく手製感たっぷり。付け合わせの漬け物も美味しかった。

また此のスペースでは結婚式やライブなども行えるそうだ。特に茅葺きは音を吸収するとのことで、非常に良い音響が得られるらしい。古民家でアコースティックライブなんて悪くないなと思った。