[:ja]【日本という”井の中”を脱出!】『菊と刀』/R.ベネディクト[:]

ベネディクト/菊と刀/日本/同調圧力/閉鎖性

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いい意味で[よそもの]の視点

アメリカの文化人類学者による日本文化論です。戦後すぐの刊行ですが、どうして、今に通じる内容が多いです。戦争観、階層社会(上下関係)、恩/恩返しを債権/債務ととらえる考え方や、義理・恥の行動様式など[よそもの]の視点から、客観的に日本、日本人である自分を考えさせられます。

 

常に周囲の視線や評価が行動指針となる社会

日本は[恥]がもっとも高い位置にある社会、と書かれていました。なるほど、、確かにそこは常に周囲の視線や評価が行動指針となる場が多いような気がします。家、義理、世間、周り、みんな・・そんなあまり実体のないけれども大きな概念に対して、[恥](基準から外れることへの非難)を避ける行動様式があるようです。当人にはそれが普通だと思ってしまうのですが。そこに既に常識にとらわれた限定性があるのかもしれません。

日本というの”井の中”

一方でそのような概念が通じるのは日本というの”井の中”であることがわかります。コレが此の本で得る特に大きい点ではないでしょうか。外国ではそうでもないらしいのですね。なんと日本人が外国に行くと、国内で普通にしている[恥]を回避するための行動様式が周りとうまくなじまないらしいです。なんとも、違った習慣や行動様式に触れる機会がなく、自分の世界が全てになっているという事のなのでしょうか。

多面性を知ることで

どちらが正しくて、どちらが間違い。ではなく、色々な意見、考えの違いを知ることで、自分が”絶対正しいはず!”と思っている考えも、周りはから見たら違うんじゃ?とか、みんな同じでなくても良いのですよ、、という事が分かれば、普段の周囲からの同調抑圧みたいなものから少なからず開放されるはずですね。そうすれば、自分を否定せず正直になれるとおもいます。

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