四十にして惑わず..
此の夏で40歳になりました。例年、誕生日には自分の心と向き合うべくどこかに旅に出ることが多いです。10年前、30歳になるときには京都に行きました。新選組を巡るほかは特に何をするわけでもありませんでしたが。四十にして惑わず、、という言葉をおもいながら、自分はまだまだ惑っているな。。と、やはり奥飛騨に行くことにしました。
渋さが魅力の福地温泉
ひたすら閑静ななかに、味のある雰囲気の旅館が坂道沿いに連なっているだけの、こぢんまりした温泉地[福地温泉]。温泉旅館以外は、山々に囲まれているほかは何もないと言ってもいいくらいです。普段、[温泉でも入ってゆっくりしたい]なんて云うときどんなイメージ持たれていますか?
古民家みたいな渋めの旅館
個室での落ち着いた食事
お酒も頂きつつ
文庫本をひらいて物思いに耽る
そんな妄想なのですが、近しい人結構いるのではないかと。ただ実際、そういった場所ってあまりないのです。どこか人が多かったり、一人だといづらかったり。そんななか僕のお気に入りになっているのが福地温泉なのです。
とにかく何もないのですから、何もしようがない。
露天に入って、ゆっくりと個室でゴハン地酒を頂き、ゆっくりと布団に入る。飾りを削ぎ落としたシンプルな贅沢がある場所なのです。
旅館[故郷(ふるさと)]に
福地温泉のメインストリート(というか宿が並ぶ[メイン坂道])からさらに奥に入ったところにある老舗[故郷]。
江戸時代に立てられた古民家をベースにしているらしいですね、入るなり巨大な畳敷きと囲炉裏が出迎えてくれます。
大抵この辺の宿は囲炉裏がありますが、畳敷きの広さは今までで一番でした。
個室での食事、ボリューム
一人旅の一番の問題は食事
食事をリラックスして取れるところほど満足度が高いといえます。その意味で[故郷]はとても素晴らしい環境。
地の素材を使ったお料理は全て美味。もちろん飛騨牛はマストですが、意外に自分はちょっとした小鉢系のおつまみが好きなのです。
それも苦手だった里芋、山芋(どちらがどちらか区別がついていないのですが)も40になるという機会にステップアップしようと思ってチャレンジしましたが、かなり美味しく頂けました。
個室、囲炉裏、すぐ呼べるオーダボタンの配置等々も安心。
男性だけでなく最近では女性の一人旅のかたも結構いらっしゃるようです。また誕生日記念の話をしたらお祝いにワインも頂きました。
ワインは結構呑むのと、以前行った勝沼であまりいいものがなく、日本のものはどうかと思って試しましたが、結構、意外に味わい深い、しっかりしていました。
何もしない、自分と向き合う旅
スポットを巡ったり、イベントに参加したりするのも愉しいですが、年に1回くらい、自分の心と向きあう時間を持つための旅。特に何をするわけでもなく、いい食事、いい空気、いいお湯、静けさ。そんな贅沢を今回もたっぷり頂きました。ちなみに奥飛騨温泉郷は7つもあります。他も旅館もお湯もレベルが高いですがこじんまり感では福地が飛び抜けてますでしょう。
お気に入りの温泉に発哺温泉があります。熱めの濃い〜お湯でした。よろしければどうぞ。
奥飛騨と云えば紅葉は教えたくない至上スポットです。よろしければどうぞ。