NHK放送博物館。愛宕神社によったついでに立ち寄ってみましたが、かなり充実してました。
情報量がスゴい
NHKの誕生から、初期型の恐ろしく巨大なカメラの数々。。。そして戦時中の資料、カラーテレビの出現から現在に至るまで貴重な物品が数多く展示されています。まともに見ていったら日中まるまる使ってしまえるほどの情報量があります。
太平洋戦争/本物の玉音盤
本物の玉音盤
特に太平洋戦争期のコーナーでは、開戦や臨時ニュース的なものの原稿や、自分のとって奇跡だったのが、例の、堪え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ、太平洋戦争終結の天皇陛下の玉音を吹き込んだレコードの実物が展示されていました。レコード盤ですが、高性能の防護用のケースに入っています。(残念ながら撮影が禁じられていましたので素材がありません)
これはかなりの奇跡であります。
終戦前夜のクーデタ計画
ご存知のとおり玉音盤は、終戦前夜にNHKのトップが宮内庁に呼ばれ、吹き込みを行ったものであります。これが放送されては戦争が集結してしまう、そう考えた陸軍の若い将校達が最後の陸相である阿南さんを立てて何とかこの玉音盤を奪い、終戦を阻もうとした計画。。
その実物が目の前にある。感動でしばらく動けませんでした。此の一枚が(正確には盤は四枚あるようですが)日本の終戦に大変な影響をもたらした、下手をしたら降伏がさらに遅れていたのかも、、そんな影響力のあるものがここに。。
頭の中だけの世界がリアルに
しかも本でしか読んだことがなく、頭の中だけにあった遠い世界だったものが、すぐ目の前にありました。新選組の肩旗(とうのでしょうか)を眼前でみた京都の霊山史料館もよかったですが、そのときと同じくらいの衝撃であります。
紅白や大河ヴァーチャル試着も
その他にも紅白コーナーでは初期からの歴代のダイジェスト映像が見られたり、「おかあさんといっしょ」などの教育テレビコーナでは子どもむけのスペースもあり、また大河ドラマのコーナーでは、ビジョンの前に立つと自分が新選組やその他の衣装が”着られる”バーチャル試着も愉しめました。
無料でした
テレビが生まれた当時の貴重なカメラや史料をはじめ、そこからの発展、過程を歴史とあわせて知ることのできるスポット。なんと無料でした。施設自体も非常に綺麗で落ち着いているのでゆっくりと見ることができます。愛宕山のてっぺんにあってとても緑が多いのも都心部にあって貴重な場所かも知れません。
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