【360度評価の幻想】”みんな”の評価が有害な理由。

360度評価/失敗/有害/デメリット/事例

360度評価についてのページビューが結構増えてきているようです。このブログは旅をテーマにしているので本筋からは逸れるのかもしれませんが、見ていただけるのならそれは何かの貢献になるはずなので。

具体的なフィードか

360度評価のネックは具体性のなさである点を別記事で書きました。それが一番のネックですが、今回はまた別の観点から360度評価について考えてみたいです。その観点とは、”みんな”の嘘です。

求める事は何なのか

多くの企業が360度評価を取り入れるのに、幅広い視点からの評価という意義があることはすごく理解できますし、それ自体はいいことだと思います。一つ問題なのが、それが本当に企業やそこに働く人たちのモチベーションアップにつながっているかということです。結果、それによって何を求めるのかを明確にしてからでも導入は遅くはないと思います。360度評価を取り入れる一番の理由は何か。そこに、取り入れる側の、意思決定がわの独りよがり的なものがないでしょうか。一方的ではない、多様な視点から評価をするという名目それ自体に無思考な肯定感を持っていないでしょうか。

それによって何を求めるのか、よりも、それをしていることでなんとなく満足してしまう、それも経営側が。

評価は接点のある関係者が行うもの

そもそも評価というものは一定程度の関係性のある評価者が具体的な事象をベースに被評価者の弱点を具体的に指摘、改善方法を助言することで結果として被評価者のレベルを上げ、結果として組織のパワーアップにつながることではないでしょうか。そこを履き違え、社員のダメな点を”みんな”に指摘させて多様性受容だと思っている経営者の皆さんが多いように思います。

評価は、具体的かつ改善思考でなくてはその人の弱さを”みんな”の観点から祭り上げるだけに終わるので全く無意味です。

社員を鼓舞しようと思うなら、みんなではなく具体的な案件を一緒にやった人によってフィードした方が良いです。それが固定されていてもいいのではないですか?全く関わりのない人にイメージで何かを指摘されるよりも、よっぽど効果のあるフィードになるのではないかと思います。

360度幻想から目を覚まして欲しいところです。

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