効率が全てではないという思いから興味を持っての一冊。自分の想像とは内容が異なったけれど、特に下記の点で省みを持ちました。
やることを減らしてこだわる(これがメイン)
そう持ってゆくまでが大変かと思えます。
それと、その領域に行くには、一定程度、トレーニング(経験)をした上での話だろうと思えました。スキルもないうちから、仕事量だけ減らそうという考えは当てはまらないように思います。言ってみれば上級者向けの考え方ではないかと。スノーボードやピアノもそうですが、まず滑走距離じゃないですか。まず鍵盤を触る時間ではないですか。まず経験値ではないかと。そこを飛び越してこうした効率系≒賢く働く系の話を実践しても、まず無謀かと思えます。
プレゼン資料も同様で、まず情報過多になる、それはそれで良いのでは。それがあって、そこからどこまで削ぎ落とせるかという流れになるのだろうと思います。その意味で、この本は多忙な管理職向けの本だと言えます。
合理性だけでなく感情への訴えが人を動かす。
経験上、感情を揺さぶられた方が動いてきたケースが多い気がします。
“人間動物”という言葉を別の本でみたが、ヒトの自然性、感情へのアプローチが近道なのは間違いなさそうです。
仕事の価値とは、誰かのメリットになるかどうか。
意味のある作業となっているかどうか。どうせ行うなら人に少しでも驚嘆いただけるものにしたいですね。考えるのは自分はどんな形で驚嘆を提供できるのかということです。誰それと同行しているとき、この対応は自分には想像できないというケースも多いですよね。その分、自分は、もしかしたら別のフィールドで人に真似できづらい作業でそれを提供できるということはないかと考えます。
自分は誰かの代替になるのではなくて、別に、強みを以ってあるのだという気持ちを持とうと思います。