名前くらいしか知らない
田中角栄さんについての本をココ最近読んでいました。河井継之助、山本五十六の長岡の流れで書かれたそのままの『田中角栄と河井継之助、山本五十六』(早坂茂三)、ロッキード事件の裁判の真実を問う『田中角栄の真実』(木村喜助)。田中角栄とは名前くらいしか、そしてロッキード事件という印象しかなかったのですが、驚きと知るところが多くありました。
最終学歴:尋常小学校卒
貧しい農民出身、小学校(今でいう中学校か)卒業という学歴から、事業をおこし、国政へ挑戦するそのパワフルさに圧倒されます。そうした前進力は、本当に心の底から湧き出る信念がなければ多分できないことでしょう。そのパワフルさ、律儀さ、人を思う気持ちの深さを感じるぶぶんがたくさんありました。
お金の流れは政治に不可欠では
金脈問題という話が出てきますが、それも政治の一つではないかと僕なんかは思うのですが、カネ=汚いといったイメージは、まあわかりやすいですし、庶民から見た嫉妬みたいなものもあったのだろうし、ロッキード事件と同じでマスコミになんとなく乗せられて煽られてフィーバーしてしまう日本国民、という戦前と変わらない性質を見た気がします。そしてそれは今でもきっとそうなのだろうという。いったん、こういう流れになると、みんなしてそこに乗っかってゆくという。。。
ロッキード事件とは何か、から知る。
そしてロッキード事件ですが、これ全然知らなかったですね。田中角栄悪いヤツ、というイメージしかなかったけれど、むしろ、推移を見ていると、100%のどうこうはありませんが、かなり検察が作り上げた要素が多いように見られました。これは『田中角栄の真実』にわかりやすく書かれているので一読オススメです。証拠、裏付けが薄くこじつけのような雰囲気がたくさんあります。
そういうことがあって、田中角栄の印象が全く変わりました。勝手に持っていたイメージが崩れ、その誠実さやパラフル、真面目さ、行動力、本質を見失わない軸…。
なんとなく行くようになった長岡ですが、色々、面白いです。