GWをピークに、ここひと月ふたつきくらいの嗜好というか、70年代後半から80年代前半、特に78年〜83年くらいまでの音源にひたすら感化されています。
シティポップっていう言葉
何かのきっかけで”シティポップ”なる言葉を知り、関連して80’s邦楽シティポップなんていうプレイリストみて、山下達郎さんくらいしか知らないなぁなんて思いながらitunesなどで視聴してました。これが何か響いてしまう結果に。
どうしてだろう?
今まで最もその時期の音楽を忌避してきた自分、その反動?
色々と考えた結果、多分、生まれた当時の空気感が急に懐かしくなったのだろう、という結論に至りました。
はなから排除してた対象だった80年代
「80年代」と聞くと音響や電子楽器の技術も黎明期でファッションもダサいみたいな。60-70’sの荒削り感、レトロ感、孤高な雰囲気みたいなものから遠い位置にある、”商業主義的”というワードにも影響されていたかもしれません。
人のイメージや嗜好ってわからないと。今回一気にその印象が吹き飛びました。きちんと音楽を聴く、一次的に向き合うことですねやはり。先入観があると良いものも通り過ぎてしまうことが分かった気がします。
特に響いたものをアップしてみます。
● 飯島真理 『Rosé』、 『midori』
● 太田裕美 『こけてぃっしゅ 』、 『海が泣いている』
● 山下達郎 諸作
● CASIOPEA 特に『MintJams』
● YMO 諸作
生まれてから数年の空気感
聴いていると、音の古さとか昔感じていたダサさがむしろその時の空気として感じられてきます。生きている中で、数年前とか10年ちょっと前ってどうしても古く感じます。それがそれを通り起こして、クラシックスとなったという事かもしれません。
実はテクニカル、上級者向けの音楽
あとはちょうどフュージョンチックなテンションコードを使った曲が多いように思います。特にアイドル的な扱いだった飯島真理さんの曲はほとんどが上級者向けで簡単に耳コピはできないレベルで驚きました。決して音楽的に簡単に作られているわけではなく、むしろスタジオミュージシャンがきちんと働けて、それぞれ、レベルが高かった時代だったのかなあ、、と思います。
その意味で筒美京平さんや、清水信之さんといった作曲家、プロデューサーのかたのお名前も知ることができました。そうした人たちも含めて、打ち込みではなく、きちんと音楽が手作りされていたように聴こえてきます。