[飯島真理/blanche(ブランシュ)と東京15人]

GWが明けて初めての月曜日、まだまだ西武池袋線は前と比べれば随分と空いています。

東京都の感染者数集計が誤っていたという報道もある中、この先どうなるのだろうという不安と、

結局はいつまでも続くのだからどこかで解放しなければ社会がもたないんじゃないかという期待と

リモートワークの日々が当たり前になってくることで、新しい働き方が、考えるより前に、デファクトしてる感じもあり、要はよくわからない印象です。

何をどう整理すれば良いのか。

今夜は、飯島真理さんの2ndアルバム(吉田美奈子プロデュース)を聴いています。

1stと3rdに比べると印象が暗いですね..聴き込みを必要とするサウンド、意外にも。飯島真理はアイドルではないのです。。

逆にこうしたダウナーな作品を発表できるということは84年当時とすればすごいことのように思います。

特に、[レダ]というトラックがあります。このピアノのシーケンスなどは、批判を覚悟して言えばFFのサントラに出てくるような、ある種の描写的な、影のある世界観です。飯島さんの作詞作曲なのだけどここまで緊張感のある内省的なサウンドはないのではないか、、意外だけどさらなる魅力が詰まった一曲。

そして[melody]の完成度。この曲の存在がこのアルバムの、僕にとっては全てかもしれないほど。この曲は飯島真理さんのうちの世界の解放なのだ、きっと言える、いつものパーティ、雨の街を、、などなど内省的な優しさなのです。

飯島真理さんというアーティストは深いです、深すぎる。「スプーン」や「1グラム」などアイドル的な印象が先立つけれども相当、凄いのです。時代が早すぎたのか??私は天才だとおもっています飯島真理さん。曲を聴き込むごとに、技術とセンスを独自ワールドに昇華する表現力に簡単します。

批判をさらに恐れずに言えば、プロデューサー不要かも。魅力はあるけれど、吉田美奈子さんのプロデュースではない気がする。

作品としては、正直、かなりの魅力があります。聴き込み、楽器ごとの関わり、空間のもたらす役割など、、

でもあくまでも飯島真理の魅力を最大化することがプロデューサの役割だとしたら、この[blanche]は個人的には、もっとわかりやすく作ってよかった。一般ユーザはそこまで詳しくないし、音楽的にトンがってもいないのですから。

曲に芯があるので、素材自体が良いので、あまり過度な指摘や方向性の関与は不要なのではないかと思う。それは3rdアルバムでいい方向に実行されるわけだけど。だから、このアルバムは飯島さんにとっては試練だったのではないかなと、勝手に想像します。よく乗り越えていったなぁと思います。

それだけ深く聞き込みがいのあるアルバム、贅沢な感想でした。

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