中世イタリアの政治思想家、外交官マキャベッリがメディチ家に捧げた君主たるものの心得論文です。
成毛さんの本を読んで買ったのですがずっと読んでおらず、、このたび読み込んでみました。
印象ポイント
- リーダにとっては善行すら敵を作ることもある。
- 寛大さと恐さをどちらか選べと言われたら、恐さを持つべきとする視点。
- ただし「憎まれてはいけない」と何度も釘を刺している点。ここが重要だと思いました
世に言うマキャベリズム
目的のためには手段を選ばない、といういわゆるマキャベリズムを表現する一冊とされております。しかし僕にはそこまで強権的な印象はなかったです(読み込みが甘いのかもしれません)
ズルい器用さの必要性
確かに、治める側は、時には強引さや悪にも入って行ける覚悟が必要と説いておりますが、決してそのようにだけすべきという内容ではなかったです。そうしたスキルをうまく使い分けて、時にはうまく「ふり」をしてゆけるズルい器用さを持ちましょう、民衆は外側しか見ていないから、という内容と理解しました。
そうした内容を読み込まずに安易にこの本を強権の後ろ盾にするような人がいたら悲しいですね。
憎まれないこと
特に重要なのはそれでも「憎まれてはいけません」と再三再四説いている点ですよ。つまり信頼がなければ強引さも受け入れられないということなのでしょう。。
リーダに向いてるかどうか
リーダとはここまでのことをやる立場だと思うと、自分のような性格の人間は、やはりやらない方が良いかなと。自分にも、周りにも本当に良かったのだと思います次第です。何しろ向いていないとされる像がそのまま自分に当て嵌まったため、、そこまで向いていないとは。。
まぁ人には向き不向きがありますし。誰でもがなんでも同じようにできたら恐ろしいよね。。