アダム・グラントさん
アメリカの心理学者。Google、ゴールドマンサックスなどの企業でコンサルも行っていたらしいです。僕より三つも年下なのにすごい経歴でなんだろう、自分何やってんだろという気になります。
テイカー、マッチャー、ギバー
人々をテイカー、マッチャー、ギバーの3種のタイプに分け、他人のために与え行動する = ギバー の行動とは、そしてそれが持つ成功へのカギを説く一冊です。人と人との間で生きる全ての人々におすすめかと思います。
印象ポイント
- 登場人物のひとりの、「もっと人助けをしてほしい」というコメント。
- 話を聞くことはギブの一行動。傾聴することは与えることなのだった。
- 顧客に移入しすぎ、顧客の言い分を概ね飲んでしまいがちな人は、
- 自分の属する組織の代理人として考えると、毅然と振る舞える。という点。
- 経済取引より贈与行動の方が幸せ感が高くなる。またそうした物品提供サイトの存在。
- ギバーには二種類あり、自分を犠牲にしすぎるギバーはうまくいかないという点。 など全編にわたって面白かったです。
人助けってなんだろう
社会ではつい自分を軸に差し引き、平衡の感覚が伴うのが自然ですよね。(本書で言う[マッチャー]のように)相手がこうしてくれるから、自分もこうする。通常のGIVE&TAKEはこうしたものだと思っていました。
それは良い場合も悪い場合も、ついそうしてしまうものです。そうした状態に陥っている自分に気づかされまする。
特に営業活動ではついつい経済的な面(かける時間、予算など)を軸にしがちです。それは一つあるとしても、そもそもの活動の趣旨ってなんだろう?を問い直しますね。。それは顧客の困りごとを聞き、共感し、解決案を”お客の視点で”考えることなのだと…
売り上げ、予算見込みといったものが先に立ちすぎてしまい、そうした根本、何のために自分はこの活動を行っているのかを考え直させられます。人助け、というとなんだか格好悪い。でも仕事こそ、そのまま、人助けなのだったのであるよ。
仕事の場だけでなく、普段の人間関係にも生かせるコミュニケーション本としても栄養素高いですね。。ちなみに自分はテイカーだと気づきました。少しでもギバーになれるよう普段の行動を変えて行ければと思います。。
■■