LogicPro で音楽を作るときの一番悩みはどこですか?
私にとっては音の出口が一番の悩みです。
どんなに頑張っていい構成ができても、リスナーの方は最後の出口から聴こえる音が全てです。
なので音の聴こえ方、聴き心地、バランス、音像..そうしたものに気を配ることは
リスナーへの心遣い、自己満足では無い貢献を意識した作業でもあると思います。
ただ、ミックス(音の統合、出口での聴こえ方を調整する作業)には正解がないので
これをやれば万事うまくゆく、というモデルは存在しておりません。
そこは作り手が「こうしたい」「こういう音像だと聴き心地が良いだろう」というイメージをもち
そこに近づける作業となります。
私の考える聴きやすい音像の要素は以下です。
・音のバランスが良い。
・音像が近すぎない。
今回は前者についてです。一言で「バランス」と言ってもよくわからないですね。
そこで今回は一例として、LogicProの実際の画面を参照しつつバランスを考えてみたいと思います。
構成要素してはみなさんおそらく多種多様なパートを持たれていると思います。
・リード
・サブバッキング
・カウンターパート(ストリングス)
・ベース
・リズムパート、、
概ね10〜20トラックもあるかもしれません。
LogicPro ミックスの秘訣 :ドラムス以外をShiftでボリュームダウン
僕の経験では、多くの問題がこれでかなり解決します。
なぜなら、DTMは作り手が基本的には一人なので、どのパートもこだわりがあるため
ミックス卓がどのトラックもフェーダが上がってしまうのです。聴かせたくなってしまうのです。
LogicProならShiftかCommandで複数のトラックを選択できるので
ドラム、リズムパート以外を選択して1〜2ほどフェーダを下げてみてください。
感覚的にはもう少し行っても良いです。
小さいんじゃないのかくらいがちょうど良いくらいです。⇩こんな具合です。
ドラムスに比較して概ねマイナス値。-5〜10が普通と考えて良いレベルです。
これだけで音の離れが良くなり聞こえがよくなります。
特に「リードはかなり落としても聴こえる」というのも鉄則です。
聴かせたいから大きくしてしまいがちですが
概ねリードはエッジのきいた音色やアナログシンセ的な太い音が当てられることが多く、
存在感は十分にあるため音量は意外に落としてもしっかり聴こえるのですよ。
音=大きくしないと聴こえないというのは幻想です。
また引き算によって空間の「鳴り」の量が増えて逆に各パートの音離れが良くなります。
もちろん聴こえなくなるほどフェーダを下げてしまうとそりゃ聴こえないですので
そこは調整しながらになりますが。
バランス取るのが難しいなと思ってらっしゃる方は是非お試しください。