2024年あけましておめでとうございます。
新年初回のアップはグラディウス(FC版)からステージ3、モアイのテーマ[Blanc Mask]です。
どうも年末からこの曲が引っかかり、頭から拍子がわからないなと
特に中間部から最後の展開は全く不明瞭でついてゆけず
この曲の拍子はどうなっているのだろう?といった興味から聞き込んだり情報集めたりした次第です。
[原曲はこちら]
グラディウスといえば超有名な1面や逆火山の4面が定番ですが
この曲は他にないユニークさととっつきづらさでまた違った魅力がありますよね。
【アレンジ版がこちら】
アレンジは下記の要素を念頭においていました。
- 民族音楽 → 打楽器がたくさん鳴っている感じ
- アフリカの呪術的な声 → 大勢でリズムに合わせ唸っているような声
- プログレ、変拍子 → ハモンドオルガン、プログレでやりそうなにわかジャズ風味の展開
特に中間部のパートは聞いてみるとモード感があることに気づき
B3オルガン → エレピ → ジャズギター というソロ回しを
なんとか頑張って作りました。(余裕全くないです、ぜひ聞いてみてください..)
テンポが原曲のままだと早すぎ、音も詰まってしまうように思ったので、少し緩めています。
ただ変拍子も相まって、一聴しただけでは、何が何だか、わけわからん..となると思います。
ところで拍子割ですが、下記で構成しました。合ってますでしょうか?
- 【Aパート】:4/4
- 【Bパート】:7/8 → 6/8 → 7/8 → 6/8
- 【Cパート】:4/4 → 3/4
Bの6/8は3/4かもしれませんがどちらがどっちだかよくわかりません。
また特に面白いと思ったのは【Aパート】のベースラインでした。
ルートはDと思うのですが
意図的にAからの動きで入ってきてるように聞こえる。(ベースの1音目からのフレーズ)
この動きはベースをかなりやりこんだ方でないと出てこないですよね。
ベースをルート追いでなくフレーズとして捉えるという。
例えばくるりの曲ではこうした5度や3度がうまく使われてるなと思うのですが
そうしたフレーズがFC音源から取り入れられていることに驚かされました。
イントロは宇宙空間を移動するシーンでモアイ面に行く前にもこの部分があるので
空間移動のBGMを入れ込んでいます。以前アップした1面の前段でも使っているものです。
[グラディウス1面(逆火山ステージから)]
グラディウスのFC版1は、3パート中1つが効果音で使われるために
実質、楽曲は2音で構成されています。
2パートであれだけの空気感を作れることに本当に畏敬の念を覚えます。
どこまで「引けるか」がその曲の本当の良さを表現するのでしょうか。
まるで磨きが大事な日本酒のようですが。
加えるのでなく、引く。
アレンジにおいても、パート、エフェクト、ハモリ、アルペジオ、、とにかく追加してしまいがちですが
こうした引きのスタンスを持って捉えるとまた違った味わいが出るかもなぁと思った次第です。
再生回数が伸びているものも伸びていないものもありますが
全て同じ姿勢で取り組んだトラック達で、今後もマイライブラリとして楽しめるよう
楽しんでゆきたいと思っております。