[太宰治『故郷』] 唐突なラスト / 最後の一文におさめられた意味を問う。
太宰治先生の「故郷」の最後の一文の意味をずっと考えています。 「ふと気がつくと、いつの間にか私の背後に、一ばん上の姉が、ひっそり坐っていた」 改行された唐突な表現、 いつの間にか背後に坐っているという不気味な印象、 なぜ…
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続きを読む →久しぶりに明治期の作家の本を読んだ気がします。漱石先生は好きで読んでいましたが、なんとなく重いヴェールに覆われた時代のような億劫な気持ちを感じたように思います、クラシックな小説を読むのは。 今回は全く事前知識なく、岩波で…
続きを読む →読書の効能について 本を読むということを、小さい頃から全然してこなかった自分です。単純に興味が持てなかった、面白いと思わなかった、強いて言えば綾辻さんや有栖川さんなどのミステリくらいかと。 でも、今では自分でも全く驚くく…
続きを読む →大人の事情で圧迫される少年の心情を思い胸がしめつけられる。 少年が親友だけに持つ特別な親しみの貴重さや、心からの(おそらくほんの小さな)楽しみをどれほど大人が奪っているか。それによって子どもたちがどう感じているかを知るモ…
続きを読む →[:ja] お盆休みの一冊に 久しぶりに読み返したが海や帰省の描写が多く、お盆休みの一冊にぴったり。 生まれたところは空気の色が違います。土地の匂いも格別です、父や母の記憶も濃(こま)やかに漂…
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