【唐人お吉をお参り】下田みなと「宝福寺」

下田宝福寺

幕末の逸話の多くが残る歴史的な場所

下田は海の街、白浜や多々戸、入田、吉佐美大浜などなど奇跡的にきれいなビーチや金目の握り、刺身など海の幸だけれども、何とも幕末の逸話の多くが残る歴史的な場所でもあります。

宝福寺/勝海舟が龍馬脱藩を山内容堂に談判

勝海舟が山内容堂公に坂本龍馬の脱藩を直談判した場所ということでおどろきました。龍馬って下田に来ていたんですね..市役所のすぐそばにあり、幾度もクルマで通り過ぎていた事に気づきました。

下田宝福寺/謁見の間01

勝海舟は下戸だったと知った。

その飲めない勝っつぁんに山内容堂公が「まず一杯やりなさい、でなければ応えない」と杯になみなみと酒を、、そして、それを飲み干す勝。さすが容堂公ですね、謁見の間にその杯の現物が置いてあり、じっくりと眺めつつ、思いを馳せました。

下田宝福寺/勝海舟の杯01

そもそも勝海舟(と坂本龍馬も)が下田にいたというのが驚きだったです。。。

唐人お吉が眠っている

下田/お吉

その宝福寺には唐人お吉が眠っています。サザンの『唐人物語』の舞台ですね。お吉とはアメリカ領事ハリスに給仕した芸妓です。いわれのない偏見から村八分にされ石つぶて、後ろ指をさされながら、貧困・孤独の極致に至って入水してしまうという悲劇のひと。若くして芸能や思いやりの素質に優れた人物像が浮かび上がりました。そこに、人々のやっかみがこれでもかというほどの残虐性(といって言いだろうと思います。実力行使的な暴力以外の方法でも、人はここまで残虐になれるのです)をもってお吉に降り掛かります。

下田宝福寺/お吉の駕篭01

・村の閉鎖性
・人の云うことを鵜呑みにする無思考性
・今までにない風習や習慣を受け入れない排他性

少なからず今でも普段の生活のそこかしこで感じることでもあります。150年しか経っていないのであり、本質的には殆ど変わっていないだろうと思えます。当事者たちも全てをわざとやっている、悪意を持ってやっているわけではないはずだし、村の人にそこまでの悪意があったとも普通の感覚では思えないですが、単純にそれが常識、当たり前になっている場合はそこに疑問が差し挟まれる余地がなくなってしまうという部分。その点が恐ろしい事だと思います。

だから、自分たちの中にはそう言った要素、細胞が代々受け継がれて埋め込まれているものだと思って考えてみるとまた違うのかも。

常識はあっという間に変わる

その意味で、物事は全て自分の責任で行うことだと思えます。幕府のおえら方も、調子のいいことを言い高い報酬を払いながら、お払い箱になれば後は知らんといいます。これが世の中でしょう。なんだかんだ云って、人々の云うことはその時々の状況で全く変わるし、そこにそれっぽい正統性みたいな理由がくっついてくることもいつもそうです。人の云うことや常識なんて、本当にあっという間に変わってしまうのです。

物語を語り継ぐ下田

もっとも、素晴らしいと思うのは、その物語をいまでは隠さず、おおっぴらにしてきちんと祭っていることですね。下田が好きな一人としてその姿勢を、見習うべきだと思うし、本当に嬉しく感じます。

宝福寺のお墓をお参りしながら、その物語自体だけでなく、日本人のあり方を考えさせれたひとときでした。

下田はビーチが素晴らしいです。特にシーズンオフの入田浜は..よろしければどうぞ。

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