[:ja]新潟県村上市。瀬波温泉、笹川流れなどリゾーティヴなエリアを越えた北部、湯出の地に、明治期の豪農の建てた旧日本家屋、古民家に泊まれる宿へ。
日本家屋というものを泊まってみることで実感できる素敵な時間。他にはない独自の文化に学びと誇りを新たにしたプレミアムステイ。
日本海の美しきビーチライン、笹川流れ
村上市北部、美しい海岸線の笹川流れを抜けてしばしクルーズ、府屋エリア。山形県の県境もみえてくる湯出のある集落にある郷思館です。
懐かしき里山
海岸線から田園風景を2〜3分入ると、そこはもうなつかしき里山でありました。
ヒンヤリとした空気
入り口から完全な旧日本家屋、古民家。勝手口は頭を下げるようにして障子戸をくぐり抜けるように中に入ると、すぅっとヒンヤリとした空気。
そして懐かしい、いつかのおばあちゃんの家に遊びにいった時のような古い家の匂いにつつまれました。
貸し切りの新しい形
これがいちにち一組限定の宿泊プランで利用できます。部屋も指定がなく、屋敷(そう、お屋敷と云っていい広さ)の中は全て自由利用が可能です。気を使いすぎず、ゆったりできます。
部屋数もかなり多いので二組の家族連れ、7〜8人くらすでもたっぷりと利用できますね。夕食、朝食付きでの一棟(ひと屋敷)貸。これは貸し切りの新しいかたち、とおもいきや昔はこれが普通の家族の形だったのだと思い直しました。
設備は現代の旅館風にメンテ済
古民家と云っても設備は完全に現代の旅館風にメンテされていて安心です。お風呂場も新しく清潔感があるし(家族で這入れるほど結構ひろかった)、トイレも(4つもある)むしろ普通の旅館なんかよりかなりきれいでした。
高級旅館並みの現代装備
洗面台もアメニティがほぼ完全に用意されていて、高級旅館なみの装備です。文化・伝統というと多くは不便さを含めそのものの本質であるような伝え方もされるけれど、郷思館はその点で、現代人にも使い易く、接し易い形がとられていて、古き良き日本文化を今流に、安心して学べるという点に、非常にレベルの高いものを感じます。
高級旅館を全然越えている夕食レベル
晩餐は囲炉裏を囲んで海鮮、地料理地酒の純和な夜となります。
本当の囲炉裏のゴハン
囲炉裏でほのかな炎をたてる炭を囲みながら、カルパッチョ(今までで一番美味しかったかも)、お刺身(地物かつ二人分の量だ)、鯛の御頭つき、庄内豚のお鍋(豚肉が味わい深い)、カボチャのムース、カニ(これもたっぷりと)・・とてつもない量と質。村上と云えばの[〆張鶴]もビリビリとした味わいで満足度がもの凄い勢いであっぷしていくのであります。
この世の贅を尽くしたものがあるとすればこれではないかと思えますね、ほどの贅沢さ、満足度。普通の”高級風”な旅館の食事が大したことなくみえるほどの内容です。ここまでのものは経験したことがないし、本気でお客に向き合っていると感じます。とにかくスゴい!
ご担当T女史のあたたかみ
ご担当のT女史があたたかくて感動しました。部屋の案内や家屋にまつわる教養、暖かく声をかけて頂いてホッとする時間を頂けました。
ゆうべの古代米が、美味しくて大変。でも、食べたいのにおなかいっぱいで食べきれずに残ってしまったのを、”おにぎりにしましょうか”と察してくれて本当に嬉しかったですね。(そうと云えば良いのですが、なかなか内向きなため・・)
(可愛く小分けにして頂いた。本当にお世話になったのです)
岩船からもう少し南下した海岸にクルマを止めて、波の音を聞きながら食べたおにぎりの味、本当に忘れられないほどの美味。
郷思館から、ゴルフが曲がるまで見送って大きく手を振って頂いたTさん。今でも思い出されます。一期一会、温かく素朴なもてなしが、急によみがえってきて、また人と会い別れることにおもいがけず、泣きそうになりました。
これで満足しないひとがいたら会ってみたいほど。。ここまでの旅は、普通では経験できないですね。
■■[:]