出張ついでの旅はありえない
なんというか、よく出張で札幌や大阪や鹿児島やらにいくと決まって「ついでに美味しいものを」とか「観光してきちゃえば」的な話をされるのですが、全く分かっていないと云いたいですね。
目的地が仕事場化する
なぜならそれは仕事なのでして、札幌は仕事的な札幌であり本来の札幌自体ではないのです。此の感覚は分かりづらいかもしれませんが、オフィスがどこにあろうとオフィスであるのと同じで、結局は仕事のための場所になってしまうのです。
自由の制限
slayerのトム・アラヤが同じようなことをインタビューで云ってました。「いろんな国へ行けていいですね、とよく云われる。けれども此の(ホテルの)部屋が俺にとってのパリさ」的なことをいう。確かに物理的にはその土地どちへ行ってはいるけれども、その土地を訪れるという態度には相応の姿勢(モード)が必要なのです。それが仕事で行くという場合、そこにはある程度、自由の制限がある(実際にはある程度自由でも、仕事で来ている以上、気持ちの中では自由な活動ではない側面が含まれているから)ので、云ってしまえば旅行、観光とは真逆のアティテュードなんですね。
旅は自腹で歩むべきだから
もっといえば、そこへ至る行程を自費で持つべきですね。その行程自体が旅なのであり、誰かの費用で旅は買えないのです。自費で行うことこそが旅。自分で旅を作るということが旅を愉しむ第一義だと思います。出張費に乗っかってついでに観光的なことをするということでは、僕にとっては旅になっていない。そこにも、仕事がらみの観光がイマイチしっくり来ない原因があるように思います。
本も好きです。旅は読書に似ています。よろしければどうぞ。
[:ja]【読書は旅そのものだ】読書と旅について[:en]【Reading is like Trip】reading books[:]
元々人は、自然のなかで生きるようにできているのではないかと最近感じています。こちらもよろしければどうぞ。