『マスタリー』/ロバート・グリーン を読んでみる

こんな方にオススメ

・他の人と同じになれないなぁ、、と悩んでいる人
・訓練してもしても、結果に反映されないなぁ…と悩んでいる人
・転職先で自分をどんどん出すべきか、一旦は抑えるべきか、悩ましい人。

修行期の捉え方

自分の主張、スキル、可能性を声高に叫ぶ前に、まずその環境のなかでスキルを磨くことについてです。障害を、何かのせいではなく自分の行いに因るものと考えることのようです。その取り組みは見えないが間違い無く蓄積され一気に溢れ出ると。この考え方は特に20代の時に広告会社で割とハードな取り組みをしている中で上司に教わったことと似ていて共感しました。一滴一滴、コップに水滴が落ちるようなもので。見えないけれど間違いなく蓄積しているという話です。ある日、から水が溢れ出るのと一緒だと教わりました。
 

「社会的知性」

世の中や組織があって自分のスキルが活かされるとする点。自己のスキルが受け入れられるためには「郷に入れば郷に従え」とほぼ同義と理解しました。こうした考えをアメリカの現代作家も持っているのだなぁと意外に思ったのでした。
また、怒りと称賛は害になるとする考えは良かったですな。評判に一喜一憂せず、あくまでも自己と向き合い、社会、環境と距離を置く姿勢に共感します。

総じて..

やや環境と距離を取ろうとするドライな考え方に惹かれます。10年、いや5年もすれば世の中的な何が正しいかなんて、ビジネスの世界でも全く変わるじゃないか、そうした世界で、むやみに、一時点の批評、称賛を普遍的なものだと思って浮かれたり沈んだりする必要のないことを再認識できたのであるよ。

全体的内容は目新しくはないけれど、生きる取り組み方について久しぶりに考えることができたかな。

惜しむらくは、人物エピソードが多すぎて要素を把握するのに疲れる..。要点だけまとめて欲しかったですが、、アメリカではページ数稼いで分厚い本を書く方が立派に見えるのかかもしれないですね。

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