小諸、というと僕の中ではJR小海線の終着駅?(正解でしょうか?)という印象で、大学生の頃、小淵沢から野辺山を乗り越えて小諸に着いたらめちゃくちゃ暑くて寂れていた印象だったのを覚えてます。
河井継之助をめぐる!巡る。
今回行くことになったのは、パートナの例によって河井継之助を巡る一環として、だったわけです。河井継之助が訪れた(といわれている)場所を巡っているわけです(Negiccoばりに)…今回も継之助が小諸までやってきて云々というそれだけのことなので(実際は藩内の問題を調停していたようです。小諸藩は長岡藩の支藩でしたので。資料館には長岡藩Roots400の甲冑が展示されていました。といっても興味ない人には全く感慨がありませんね)
僕にとってはそんな印象もあり、そこまでウキウキするものでもありませんでした。。
しかし行ってみて分かったのですが、静かな散策、歴史、風情、子連れ、動物園、そんなキーワードにマッチした場所でした。
小諸城址/懐古園
小諸駅周辺は小諸のお城があった場所だったようです。随分広い範囲で、いまは懐古園という城址公園になっていて500円ほどで入れます。上信越道の小諸ICからも数分なのでクルマでも行き易い。
中は結構広くて、城址の雰囲気のある石垣の間を通って木々の中をゆっくりと散策するのにはとても良い場所でした。
桜の木もかなりの本数があり、春には相当なお客で賑わうのでしょう。
本丸あとの懐古神社
本丸のあった場所には神社がたっています。学業成就、合格祈願がモットーらしいのですが、自分も新しい道を進むにあたり祈願をしました。池に錦鯉がおよいでいたり、とても涼しげです。
歩く速度を普段より半分、よりもっとゆっくりと歩く(これは急ぐことに慣れた現代人には意外に難しいのですが)ことを愉しめる場所かもしれません。
動物園
なんと動物園もあります。散策券でも見られる(はずな)ので子ども連れにもちょっとしたイベントになります。城址公園のサブ的な位置づけでなく、ライオンまでいるので意外に結構時間とられると思います、まともに見ていくと。ちなみにライオンはぐっすり眠ってましたが、姿はまんま猫の巨大版で結構笑えました。
城門を通って小諸駅前のカフェへ
城門もしっかりとしたかたちであり(復元かもしれません)、公園というよりもそのままお城の雰囲気が愉しめると思います。大手門は門の中をのぼれます。中は、簡易的な資料が展示してありまして、1800年代当時の城の瓦なんかも見ることができます。瓦を見ると何かあるのかと問われると何も言えないのですが。
また、駅前の広場には花壇があってその中にカフェがあります。ここが寂れた小諸と思えない良さでした。綺麗だしメニューも豊富です。ピッツアやパスタ、ワイン、ビールも呑めます。小諸にこんな場所があったとは!お店の人もスゴく丁寧で初めての人にも(ほぼ初めての人ばかりだと思うけれど)安心して入れるお店でした。たくさんの草花に囲まれていて、とてもホッとします。
中でも”いくさ”ソフトという、なにやらえごま?とか、おイモやら味噌?やらを混ぜ合わせた甘味がウリの模様。一口頂きましたが絶妙な美味しさ。甘しょっぱい(そこまでしょっぱくない)、コーヒーゼリーとマッチしてました。
リゾーティブな周辺から一歩引く
軽井沢、信濃追分、湯の丸高原などなど有名なリゾーティブが周辺にあってつい見過ごされがちな場所かと思いますが、人の多さや喧噪を避けて、わりにしんみり行きたいなぁという方は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ただし、夏はかなり暑いです。歩くことを考えると春、秋が良いのかもしれません。なんて云うけれども旅は結局、愉しい思い出になるのですが。
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