【 愛するということ 】エーリッヒ・フロム

愛とは何か、を説く目からウロコの良書でした。 愛するということ を一度しっかりと考えられました。

愛するということ は意志・能動的態度・技術

愛する事を、対象の善し悪しではなく自己の意志、能動的態度、スキルだとする主張に開眼します。現代では”愛するに値する相手”をスペック的に、比較可能ないわば商品的に扱う傾向にあるといいます。なるほどと思います。年収、学歴、体型、、しかし、いつか自分に合ったスペックが現れることはありません。ピアノが弾けるのに大切なのは例えばピアノのスペックではなくて目の前のピアノを弾く練習なのと同じでした。パートナとの間で自分に不都合な事態や問題が発生した時にも、相手のせいにせず自分の問題として捉えるスキルを磨いていきたいです。

与えることにより、返ってくる

愛とは感情ではないという指摘です。感情はその時々で生まれ、また消えるものだから。その本質は与えることと教えられます。何かと自己中心的に、自己都合に生きていることを反省しました。自分が消費者の時には「こうして欲しい」が多いのに、仕事の場で同じくらい「相手にこうしたい」を表出してるかといえば、不足してばかりだと思いますため。

配慮、責任、尊重、知

愛に必要なものは、相手への配慮、責任=覚悟、相手の尊重、その裏打ちとして相手をしっかりと知ることでありました。つまり愛に自己的な要素は皆無なのでした。そしてこれらは仕事でお客様と対する時の態度に通じると思えます。それは犠牲の美徳ではなく、自分をもった上でそうした態度が取れる事、それが成熟らしいです。成熟は成長のさきあるものだと思います。普段何気なく「成長する」という言葉を聞きますけど、具体的に何ができると成長したことになるのか、そのヒントになった次第です。。

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